能動制御における二次音源に関する考察
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概要
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ダクト開口部からの放射音の能動制御において長手軸方向のモードだけを考慮するときの制御音源の設置位置と放射特性について考察する. 波長を考えると点音源とみなせる制御音源から放射される音響波の波面がダクト断面で平面波となる条件をシミュレーションで求め, 実験と比較する. シミュレーションでは制御音源位置に湧き出し点を仮定して, ダクト壁面に沿ってポテンシャル流が存在するようにダクト壁面に垂直な軸上に無限個の湧き出し点を想定して, ポテンシャル流を求める. そして湧き出し流が平面波状になる位置を求めて実験で求めた断面方向の音圧分布の軸方向分布と比較する. さらに制御音源として通常用いられる動電型のスピーカの音響特性である伝達関数を電気系も含めてモデル化して実験と比較する. これにより本手法の有効性を確認し, 制御要素を含めた能動騒音制御の制御効果の予想が可能となるようにする.
- 1996-12-20
著者
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