ラット温阻血腎におけるγ-Glutamyltranspeptidaseの研究
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概要
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γ-GTP酵素活性におよぼす温阻血腎の影響をラットを用いて検討した.尿中γ-GTP酵素活性には,日内変動が認められた.さらに,尿中γ-GTP酵素活性は,腎阻血の時間的経過と相関し,30分阻血後に最大値となるが,5分阻血後には,軽度の増加しかみられず,60分阻血後には酵素活性の増加は認められなかった.腎阻血後の尿中酵素活性の増加は,可溶性分画よりも不溶性分画に多いことから,近位尿細管の刷子縁に結合した形で尿中に排泄されたものと考えられた.腎阻血後,いったん減少した腎組織中酵素活性は,60分阻血後に血流を解除した場合,7日後に正常に復した.しかし,120分阻血後には,このような酵素活性の回復がみられなかったことから,腎臓のviabilityは,腎組織中γ-GTP酵素活性から推測しうることが示唆された.
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1986-11-20
著者
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