進行性膀胱癌に対する放射線治療の成績 : とくに経尿道的膀胱腫瘍切除術との併用について
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概要
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慈恵医大泌尿器科では,1960年以来,T3, T4の進行性膀胱癌に対して TURと放射線治療の併用療法を行うことで,膀胱機能を保存し加療した.1960年から1980年までの21年間に経験した183例の進行性膀胱癌のうち87例(T3:66例, T4:21例)に TURと放射線の併用療法を施行したが,今回,その治療成績を検討したので報告する. 1.方法: TURは膀胱内に隆起した腫瘍病変を全て切除した.放射線照射は TUR後の10〜14日目より^<60>Coまたは Linacで5,000〜7,500rad(6〜8週)行った. 2.結果:治療成績は, T3が46.9%, T4が0%,両者で33.3%の5年生存率であった.この結果は,TUR単独群に対して有意差を認め,明らかな延命効果が得られた.本併用療法は, Stage T3までで,腫瘍が単発で,直径が3 cm以下のものに対して有効であった.
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1983-12-20
著者
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