日本におけるCAIハードウェアに関する研究開発の動向
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概要
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1977年以降の日本のCAI研究の中で,ハードウェア関係について,論文や研究発表を中心にして動向としてまとめた.動向は次の三つの視点に集約できる.(1)実用実践を目的としたCAIシステムの開発,(2)ハードウェア機能の開発・改善,(3)マイクロコンピュータの利用とスタンドアロン型CAIシステムの開発,この動向の底流にはマイクロコンピュータの発展と普及があり,ハードウェア開発も1976年以前の特殊化の方向から,マイコンやTSS端末のような汎用の学習端末による一般的システムに移行していった.しかし,ハードウェアの問題がすべて解決して移行したわけではなく,応答入力の問題,コストの問題とコースウェアの互換性・移行性の問題が残されている.さらに学級のような集団を対象とした実用実践のCAIシステムを考えるとき,現状のようなスタンドアロン化に対しては,学習記録の収集やコースウェアの配置の問題があることを述べた.最後に望ましいハードウェア機能と機器構成について提案した.
- 日本教育工学会の論文
- 1983-03-20
著者
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