湖沼水質改善技術の開発と堆積層環境調査の在り方 : とくに覆砂工法の効果に関連して
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概要
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近年湖沼の水質改善のための新技術の開発が諸方面で進められ, 流域内の汚染源, 湖沼への流入河川水路あるいは湖沼内において, さまざまな汚濁防止, 水質改善の手法が計画され, また実施されつつある。これらの手法のうちでとくに堆積環境の変化をもたらすものについて, 水質と底質との相互作用に着目し, その手法の効果を量的に評価し, さらに効果を高めるために必要な科学的調査と研究の必要性を示した。具体的には筆者が関連している湖底を砂で被覆する方法について, 湖底の間隙水中の溶質の拡散, 放出を定量的に算定する問題に例をとり, 被覆層, 湖底層の拡散特性から, 溶質の放出抑制効果を見積り, その効果を高めるための被覆層のあり方について述べた。一般的には自然の堆積速度と表層堆積構造の調査が重要な調査対象となる。
- 日本地質学会の論文
- 1990-11-30
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