沈み込み帯のマグマ学 : 島弧進化の包括的理解を目指して
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概要
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島弧の進化に関して,検証可能な作業仮説を提示する.初期マグマ活動によって形成された玄武岩質島弧地殻は,下部地殻の部分融解により,下部のマフィックな部分と上部の安山岩質の部分に分化する.前者は,島弧衝突過程で相転移を主要な原動力として分離され,安山岩質の大陸地殻が誕生する.さらに成熟した島弧では,安山岩質地殻の部分融解により,フェルシックマグマが生産される.IODPとその関連研究によって,この作業仮説の検証を試みる.
- 日本地質学会の論文
- 2004-04-15
著者
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