秋田駒ケ岳・女岳の構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Surveys of magnetic total intensity and gravity were conducted to reveal the underground structure of Medake, one of the central cones in the cadera of Akita-Komaga-take Volcano, from which about 1.42 million m^3 of lavas flowed in the period of 1970-1971 eruption. Magnetic and gravity anomalies obtained show some characteristic features suggesting the subsurface structure. Long wave length magnetic anomalies show that Me-dake is composed of uniformly magnetized volcanic rocks, lavas and scoriae, On the other hand, short ones found at the summit of Me-dake indicate there is a body with reversal or weaker magnetization than the surroundings. The distribution of the Bouguer anomalies is characterized by a narrow area of higher values of anomalies at the summit and a trend of higher values in northwest of Me-dake and lower ones in southeast. The latter suggests the basement structure of the caldera. The former implies an exislence of more dense intrusive rocks under the ground surface. Both centers of short wave length magnetic anomaly and of the narrow area of higher value of gravity locate at the same place about 100 m northeast of the 1970 crater on the summit. Judging from the topographic features, this place is one of the old craters. To interpret magnetic and gravity anomalies, numerical analyses for demagnetization model and for more dense intrusion model with various shapes were carried out independently. Finally, magnetic anomalies can be expained by a demagnetized vertical pentagonal prism, of which size is 80 m in N-S, 150 m in E-W and 300 m in thickness and of which top is at the depth of 5-10 m. Gravity anomalies can be interpreted by a more dense vertical rectanglar prism, of which size is 30 m×110 m×300 m and the top is at 15 m deep. The zones of high ground temperature and fumaroles are found at the surroundings of the 1970 crater and the area of the higher gravity anomalies. The fumarolic area preceding the 1970 eruption was found at north of the crater. We can infer the processes of the 1970 eruption by using the interpreting subsurface model of Me-dake and the distribution of fumaroles. At the first stage of eruptive activity in 1970, magma intruded into northeast of the 1970 crater. At the second, most of magma passed through the vent conncted with the crater and flowed out. Small quantity of magma remained in the narrow part at northeast of the crater make the present magnetic and gravity anomalies and fumaroles.
- 特定非営利活動法人日本火山学会の論文
- 1990-12-28
著者
-
田中 和夫
弘前大学理工学部
-
三品 正明
東北大学大学院理学研究科附属地震・噴火予知研究観測センター
-
田中 和夫
弘前大学理工学部地球環境学科
-
岡崎 紀俊
弘前大学理学部:(現) 北海道立地下資源調査所
-
三品 正明
東北大学理学部
-
田中 和夫
弘前大理
-
三品 正明
東北大学
関連論文
- 孔井式歪計によって観測された福島県沖の地震に伴った余効変動
- 東北地方のプレート間相互作用の時空間変動 -5年間のGPS連続観測から-
- 東北地方の活動的火山における重力異常
- E41-04 秋田駒ヶ岳の重力異常
- 2008年岩手・宮城内陸地震緊急電磁気合同観測の概要
- 朝鮮民主主義人民共和国から見た白頭山
- 栃木県西部の日光・足尾地域における微小地震活動
- 広帯域MT法による2003年宮城県北部地震震源域周辺における比抵抗構造探査
- 秋田駒ケ岳・女岳の構造
- 21P. 秋田駒ケ岳・女岳の比抵抗構造(日本火山学会1988年春季大会)
- P21 秋田駒ヶ岳・女岳の比抵抗構造
- 秋田駒ケ岳・女岳の地磁気および重力測定 : 日本火山学会1987年度春季大会
- B27 秋田駒ヶ岳・女岳の地磁気および重力測定
- 51B. 秋田駒ケ岳の磁気異常(日本火山学会 1985 年度春季大会講演要旨)
- Vp/Vs Ratios of the Crust in Northern Tohoku,Honshu,Japan
- 東北地方北部における地殻のVp/Vs比
- 41B. エアガンによる磐梯山周辺域の地殻構造探査(日本火山学会1988年秋季大会)
- 41B エアガンによる磐梯山周辺域の地殻構造探査
- ニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山の地磁気異常と火山活動
- 3. 秋田駒ケ岳の地磁気および重力(II. 秋田駒ケ岳のなりたち)
- B51 安達太良火山沼ノ平火口で観測された地熱活動にともなう重力変化と比抵抗変化
- 16. ニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山周辺の地磁気異常と比抵抗分布(日本火山学会 1982 年度秋季大会講演要旨)
- 1981 年 12 月 Nyamuragira 火山の噴火活動(序報)(日本火山学会 1982 年春季大会講演要旨)
- 岩木山自身に関する研究(1)
- 霧島火山群中南東部の比抵抗構造
- 比抵抗から見た断層の深部構造
- 31. 秋田駒ケ岳における航空磁気測定(日本火山学会 1971 年度春季大会講演要旨)
- 31. 霧島火山群及びえびの地震地域における航空磁気測量(序報)(日本火山学会 1970 年春季大会講演要旨)
- 長町-利府断層の深部比抵抗構造--地殻変形と地震発生との関連 (総特集 陸域震源断層--深部すべり過程のモデル化) -- (2章 長町-利府断層帯の調査)
- 内陸地震地域の深部比抵抗構造探査--長町利府断層 (地殻活動域及びその周辺の電気伝導度構造)
- 十和田湖周辺域における浅部地震活動
- 奥羽山地における広帯域MT法観測
- 1999年9月13日青森県六ヶ所村で発生した中規模地震(M4.3)に関連する地震活動
- プレート境界地震の発生予測 (総特集 新地震予知研究) -- (2章 プレート境界地震と内陸地震の発生予測)
- E5 ニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山に発生する低周波地震
- D22-16 ニアムラギラ火山噴火活動に伴う低周波地震の発震機構
- 15. ニイラゴンゴ・ニヤムラギラ火山地域の 1981 年 1∿2 月の地震活動(日本火山学会 1982 年度秋季大会講演要旨)
- 人工地震・自然地震と東北地方の地下構造 (東北地方の開発と物理探査)
- Nyiragongo・Nyamuragira火山の地球物理学的調査 : (その2)火山性地震と微動について : 日本火山学会1978年春季大会
- 4. 秋田駒ケ岳の爆発地震の統計 (I)(日本火山学会 1973 年度春季大会講演要旨)
- 3. 岩木山に群発した地震活動について(日本火山学会 1973 年度春季大会講演要旨)
- 33. 秋田駒ケ岳の地震活動(日本火山学会 1972 年度春季大会講演要旨)
- 2. 噴火地震活動(V. 秋田駒ケ岳 1970-71 年の噴火現象)
- 30. 秋田駒ケ岳における地震観測 (II)(日本火山学会 1971 年度春季大会講演要旨)
- 9. 秋田駒ケ岳における地震観測 (II)(日本火山学会 1970 年秋季大会講演要旨)
- 6. 蔵王火山に発生する火山性地震について(日本火山学会 1970 年春季大会講演要旨)
- 15. 蔵王火山における火山性地震観測その 2(日本火山学会 1969 年春季大会講演要旨)
- 14. 秋田駒ケ岳火山における地震観測(日本火山学会 1969 年春季大会講演要旨)
- 1. 蔵王山における地震観測(日本火山学会 1967 年度春季大会講演要旨)
- 23. 1983 年三宅島噴火にともなう地震活動(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- MT法による奥羽脊梁山地の地殻構造探査 (総特集 東北日本トランセクト--島弧変形と地殻活動) -- (東北日本の地殻構造)
- 34. 十勝岳広域地震観測 : 十勝支庁北部の群発地震活動(日本火山学会1989年春季大会)
- 34 十勝岳広域地震観測 : 十勝支庁北部の群発地震活動
- 56B. 1988年ニアムラギラ山頂火口内における地震観測(日本火山学会1989年春季大会)
- 56B ニアムラギラ山頂火口内における地震観測
- ザイール,ビルンガ火山地域の電気伝導度分布 : 日本火山学会 1987年度 秋季夫会
- ニアムラギラ1986年キタツングルワの噴火に伴う地震活動 : 日本火山学会 1987年度 秋季夫会
- B18 ザイール、ビルンガ火山地域の電気伝導度分布
- B17 ニアムラギラ、1986 年キタツングルワの噴火に伴う地震活動
- ニアムラギラ火山,1986年キタツングルワの噴火 : 日本火山学会1987年度春季大会
- B02 ニアムラギラ火山, 1986 年キタツングルワの噴火
- 1986年ニアムラギラ火山の側噴火 : キタツングルワ(Kitazungurwa)
- E32-07 ニイラゴンゴ火山近傍に発生した M4 の有感地震
- 19B. ニアムラギラ火山1986年の噴火に伴った微動と地震の2,3の特徴(日本火山学会1988年春季大会)
- 28. Nyiragongo・Nyamuragira 火山に発生するやや長周期の地震について(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- 17. 地球物理データによるニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山の構造と活動について(日本火山学会 1982 年度秋季大会講演要旨)
- 20B. 磐梯山の重力異常(日本火山学会1989年秋季大会)
- B20 磐梯山の重力異常
- 東北地方のCA研究 (総特集 地球の活動と電磁気現象--行武毅教授退官記念号) -- (5章 電気伝導度構造)
- 広帯域MT法による出羽丘陵下部の比抵抗構造探査(序報)1999年電磁気共同観測報告 (〔2000年 CONDUCTIVITY ANOMALY研究会〕) -- (地球内部の電気伝導度--浅部微細構造から地球中心まで)
- A02 ニアムラギラ火山山頂カルデラの辺長測量 : I. 1989 年山頂噴火後の収縮
- A01 ニアムラギラ火山 1989 年山頂カルデラ内割れ目噴火過程
- I11-09 アフリカ、ニアムラギラ火山最近 13 年間の噴出物の化学組成
- 55B. ニイラゴンゴ,ニアムラギラ火山地域の地殼変動(III) : 1977年〜1989年間の変動(日本火山学会1989年秋季大会)
- 54B. ニアムラギラ火山1989年の山頂,山麓同時噴火(日本火山学会1989年秋季大会)
- B55 ニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山地域の地殻変動 (III) : 1977 年-1989 年間の変動
- B54 ニアムラギラ火山 1989 年の山頂, 山麓同時噴火
- B19 ニアムラギラ火山 1986 年の噴火に伴った微動と地震の 2、3 の特徴
- 1991年ニアムラギラ火山の側噴火 : ミコンベ(Mikombe)
- ニイラゴンゴ火山の溶岩湖の変遷(口絵写真解説)
- 89. ELF-MT 法による秋田駒ケ岳における比抵抗観測(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- 120. Nyamuragira 火山 1981-82 年噴火後の地震活動の特徴(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- Nyiragongo・Nyamuragira火山の地球物理学的調査 : (その3) 光波測量と地磁気測定結果について : 日本火山学会1978年春季大会
- Nyiragongo・Nyamuragira 火山の地球物理学的調査 : (その1)1977年噴火活動について : 日本火山学会1978年春季大会
- 1. 1970 年噴火に先立つ活動(IV. 秋田駒ケ岳 1970-71 年の噴火活動の経過)
- 26. 秋田駒ケ岳の噴火の型とその時間的特性(日本火山学会 1971 年度春季大会講演要旨)
- E21-07 三宅島の磁気異常分布と地下構造
- 地磁気--硫黄島の地磁気異常分布 (硫黄島の地学)
- B2-10 東北日本中央部前弧(蔵王から船形山)の3次元地殻比抵抗構造解析(沈み込み帯(1),口頭発表)