ポリアラミド分子複合レジンの基礎的研究 : (第1報)N位オクチル置換Poly-p-Phenylene Terephthalamide(PPAA)とPMMAおよびPolystyrene(PS)の分子相互作用について
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概要
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これまで剛直高分子鎖であるPoly-p-phenylene terephthalamide(PPTA)のN位にオクチル基を置換したものを(以下これをOct-PPTAを略す)コア分子とし, PMMAをマトリックスとする分子複合レジン(Cct-PPTA-PMMA)を作成して物性を調べ, 報告してきた.例えば, PMMAレジンに3wt%Oct-PPTAを複合すると圧縮, ダイヤメトラルおよび曲げ強さは10〜15%増大した.本報では, マトリックスとして非極性ポリマーであるPolystrene(PS)を用いて歯科理工学的性質と動的粘弾性を検討し, 極性ポリマーであるPMMAの場合と比較した.PSではOct-PPTAを複合することにより, 圧縮, ダイヤメトラルおよび曲げ強さが逆に15〜30%低下した.また, 動的粘弾性試験においても貯蔵弾性率の低下が見られた.これらの結果より, コア分子とマトリックスとの分子間相互作用に及ぼす極性基の影響の大きさについて論じた.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1989-03-25
著者
-
樋口 慎一
神奈川歯科大学歯科理工学教室
-
山中 彬
神奈川歯科大学歯科理工学教室:(現)神奈川歯科大学
-
山崎 升
東京工業大学
-
山崎 升
神奈川歯科大学化学教室
-
下里 隆史
神奈川歯科大学歯科理工学教室
-
山中 彬
神奈川歯科大学・理工
-
下里 隆史
神奈川歯科大学
-
山崎 升
神奈川歯科大学
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