分子プレカーサー法で形成されたアパタイト薄膜の性質 : 擬似体液中でのアパタイト薄膜上へのリン酸カルシウム生成
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概要
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本研究では,分子プレカーサー法を用いた薄膜形成法を歯科用インプラント材料に応用するための基礎実験として,擬似体液中でのリン酸カルシウム結晶の形成挙動について検討した.プレカーサー溶液塗付後,600℃で加熱焼成を行うことにより炭酸含有アパタイト薄膜をチタン基板に形成することができた.炭酸含有アパタイト薄膜コーティングチタンはハンクス溶液浸漬1日後でコーティング処理を施していないチタン表面に比べて多数のリン酸カルシウム結晶が生成し,浸漬期間が7日,14日と長くなると,析出する結晶の量が増加した.結晶の薄膜X線回折測定およびフーリエ変換赤外分光測定の結果から,析出物はC軸に配向した炭酸含有アパタイトであることが分かった.以上の結果から,分子プレカーサー法を用いて形成した炭酸含有アパタイト薄膜は良好な骨適合性が期待でき,歯科用インプラントとして臨床応用できる可能性のあることが示唆された.
- 日本歯科理工学会の論文
- 2005-01-25
著者
-
吉成 正雄
東京歯科大学・歯科理工学講座
-
早川 徹
鶴見大・歯・理工
-
吉成 正雄
東歯大・口科研・インプラント
-
早川 徹
日大松戸歯・生体材料
-
早川 徹
日本大学松戸歯学部理工学教室
-
原 広樹
工学院大・工
-
佐藤 光史
工学院大・工
-
高橋 健一
日本大学松戸歯学部歯科理工学教室,口腔科学研究所
-
原 広樹
工学院大学工学部配位工学研究室
-
望月 千尋
日本大学松戸歯学部歯科理工学教室,口腔科学研究所
-
佐藤 光史
日本大学松戸歯学部歯科理工学教室,口腔科学研究所
-
根本 君也
工学院大学工学部配位工学研究室
-
吉成 正雄
東京歯科大歯科理工学
-
吉成 正雄
東京歯科大学
-
根本 君也
日大・松戸歯・歯生材
-
根本 君也
日大・松戸歯・理工・口科研
-
望月 千尋
工学院大・工
-
根元 君也
日本大学松戸歯学部理工学教室
-
高橋 健一
日本大学松戸歯学部歯科理工学教室 口腔科学研究所
-
根本 君代
日大・松戸歯・理工
-
早川 徹
日本大学松戸歯学部 歯科生体材料学講座:日本大学松戸歯学部 口腔科学研究所
-
望月 千尋
工学院大学基礎・教養教育部門
-
佐藤 光史
工学院大学基礎・教養教育部門
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