チタン鋳造用マグネシア系埋没材の硬化促進方法の検討

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
チタンは, 高温での活性が高いため, 従来のシリカを主成分とする鋳型材では, 良好な鋳造体が得られず, 著者らは, チタンおよびチタン合金用鋳型材として, マグネシアセメントが有望であることを報告した.しかしながら, これは粒度が粗く, また, 硬化時間が非常に長く, 操作上の問題を残していた.本研究では, マグネシアセメントを粉砕することによって粒度調整を行い, 硬化促進剤として, 第1リン酸カリウム(記号:KHP), 炭酸水素ナトリウム(記号:NHC)を用いることによる硬化促進法を試みた.その結果, マグネシアセメントを数時間粉砕することによって, 水との練和物に適当な揺変性が得られ, また, KHPおよびNHCを少量(1wt%以下)添加することによって, 硬化時間が短縮でき, また, 生型強度の向上が認められた.
日本歯科理工学会の論文
1983-11-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク