マグネシア系埋没材のよる純チタンおよびチタン合金の歯科鋳造について

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
純チタンおよびチタンを主成分とする合金は,耐食性や生体適合性が非常によいこと,軽いこと,などの特徴を有するので,歯科におけるクラウン・ブリッジ用,床用,インプラント用などの材料として興味のある金属である。しかし,融点が高いことや高温における反応性が大きいこと,などのために鋳造が極めて困難であり,これまでチタン合金を鋳造し,鋳造物の機械的性質,表面性状などを検討したものである。またマグネシア系埋没材の物理的性質も検討した。実験の結果,この方法で鋳造した純チタンは金合金(硬質)に近い機械的性質を示し,鋳肌のよいものが得られた。またインプラント用ブレード,クラウン,ブリッジなど臨床用のパターンにおいても外観のきれいな鋳造体を得ることができた。しかし寸法精度については更に検討が必要である。
日本歯科理工学会の論文
1982-12-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク