トリクロロエチレンばく露歴を有し高圧酸素療法が奏効した腸管気腫性嚢胞症の1例
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概要
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腸管壁にガスが貯留する比較的稀な, 腸管気腫性嚢胞症の1例を経験した。症例は60歳男性。17年前より機械工としてtrichloroethyleneにばく露していた。下痢と便秘を繰り返し, 大学病院の大腸内視鏡検査にて腸管気腫性嚢胞症と診断された。高圧酸素療法目的で当院紹介され, 入院となった。腹部単純X線検査・腹部CT検査にて脾弯曲部および下行結腸からS状結腸にかけて腸管の走行に一致して多発する円形のガス像認めた。20日間の高圧酸素療法を行ない腹部症状改善したが, 退院後に再発。再入院で同治療を再開し, 30日間の治療で病変は消失した。その後, 1年間の経過観察でも再発を認めていない。
- 日本保健科学学会の論文
- 2005-09-25
著者
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