椅子からの立ち上がり動作における体幹前傾角度と下肢関節モーメントとの関係

元データ 2005-06-25 日本保健科学学会

概要

椅子からの立ち上がり動作における体幹前傾角度の下肢関節モーメントへの影響を検討した。健常成人男性10名を対象に, 1)通常の立ち上がり, 2)できるだけ体幹を前傾しない立ち上がりを課題運動として設定し三次元動作解析装置を用いて計測を行った。体幹前傾角度の影響はすべての関節モーメントで認められ, 殿部離床時の体幹前傾角度と股関節最大伸展モーメントにもっとも大きな相関があった。2)では股関節伸展モーメントの減少と膝関節伸展モーメントの増加, 最大股関節・膝関節伸展モーメントの発揮の位相ずれ, 身体重心の後方化が認められた。そのため膝関節伸展筋の負担が増加すると思われた。さらに体幹の分節的運動性も関節モーメントに与える影響があることが示された。よって立ち上がり動作における体幹の分節運動獲得の必要性も示唆され, 各症例の機能障害にあわせた動作指導方法について確立していくことが今後の課題と考えられた。

著者

金子 誠喜 首都大学東京健康福祉学部理学療法学科
金子 誠喜 東京都立保健科学大学理学療法学科
大津 慶子 東京都立保健科学大学・保健科学部理学療法学科
大津 慶子 東京都立保健科学大学
大津 慶子 東京都立保健科学大学理学療法学科
浅井 葉子 河野臨床医学研究所附属北品川病院
金子 誠喜 東京都立保健科学大学

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