インストルメンテーションによる頚椎, 胸椎脊椎後方固定

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概要

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過去2年間に行った主に頚胸椎レベルでの脊椎後方固定術の自験例を分析した.1)Posterior spinal instrumentationは原発性または転移性脊椎脊髄腫瘍, 外傷性脊椎損傷, 先天性環軸偏位の術後, などに生じる不安定性脊椎に対して最も良い適応となる.2)転移性あるいは原発性腫瘍に対しても, 積極的に腫瘍の除去をすすめることができ, 手術操作に伴って生じる脊椎不安定性に対しては脊椎固定術によって短期間であっても, QOLを良好に保ちうる.経過が長いと予想される腫瘍例では自家骨移植も併用する.3)Instrumentによるspinal fusionは固定直後から強固な固定が得られることが最大の利点であり, 高齢者でも早期離床, リハビリテーションが可能となる.これらの利点とともに, 欠点にも留意する必要があり, 確実な手術手技, 脊椎の構築学的知識と, 骨の生理を理解する必要がある.
日本脊髄外科学会の論文
1999-07-30

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