複数映像の空間統合による映像アクセスインタフェース (<特集> ビデオとハイパーメディアのインターフェース、および一般)

概要

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複数映像の空間統合技術を用いた映像の撮影された空間の再合成による複数映像のアクセスインタフェースを提案し, その具体的な実現について述べる. 本報告で実現している映像のユーザインタフェースは, 映像が撮影された空間に関する構造情報を用いたコンテンツ, コンテクスト構造の可視化と映像の空間を用いた時間情報への直感的なアクセスを可能としたものである. アクセスインタフェース上に実現した映像の表現は, 撮影空間の広がりの表現と被写体の動き等の時間の経過・軌跡の表現である. また, 再合成した撮影空間上での再生であるパノラマ再生, 空間による指定と再生を行う空間領域再生, 撮影空間にストロボ表現された被写体の指定と再生を行う被写体ランダム再生等によりユーザの映像とのインタラクションを実現した. 提案するユーザインタフェースにより, フレームを超えた広い撮影空間, ショット毎に分割・分離された被写体の撮影空間に対する絶対的な構造(配置, 大きさ等), 撮影空間に対する絶対的な動きの直感的な把握や理解支援を実現した.
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-07-11