プロダクション規則と局所評価関数にもとづく計算モデルCCMによる問題解決法の特徴
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概要
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制約充足や最適化などの問題解決は解の探索としてとらえられる.人工知能やオペレーションズ・リサーチなどにおける従来の解探索法においては,バックトラックをつかって木構造の探索空間を網羅的・系統的に探索することが基本となっている.著者は分散・並列的に作用するプロダクション規則と局所評価関数にもとづく計算モデルCCM(化学的キャスティング・モデル)を提案しているが,CCMによる解探索は,評価関数によってバイアスをかけながら探索空間上を酔歩(random walk)することだとみなせる.この方法の特徴は,木ではなく強連結なグラフ上を探索すること,可逆で対称性がある規則を使用すること,規則がふくむ触媒なるものを加減したり規則を合成したりすることによってバイアスのつよさや規則の局所度がかえられることなどである.
- 1993-08-18
著者
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