創発的計算のための言語SOOC:その特徴と実装 : 魔方陣を例題として
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概要
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たえず変化する環境に対してひらかれた創発的計算にもとづく問題解決法の確立をめざして,著者はCCMという計算モデルを提案している.CCMは局所的な情報だけで計算される評価関数をともなう,ランダムに動作する一種のプロダクション・システムである.その実験をおこなうために計算言語SOOC-94とその処理系を開発し使用している.ここではSOOC-94の特徴と逐次計算機のLisp上の実装について,魔方陣の問題を例として説明する.この言語の特徴としては,規則適用時に評価関数の自動計算や局所的な自動バックトラックをすること,規則の両辺におけるパタンの構文がほぼ統一されていること,規則の適用順序に関する2種類のスケジューリング戦略とくにランダム戦略の存在,データ(構造体)の要素として複数の同名の要素の存在をゆるしていることなどがある.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-16
著者
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