遺伝的アルゴリズムによるチューニング手法を用いたファジィ意思決定に基づく交渉シミュレーションシステム
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概要
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本研究、グループ意思決定の一例である交渉において、交渉の当時者である複数の意思決定者を支援することを目的としたシミュレーションシステムについて検討している。交渉規則として、効用理論で表現される意思決定過程において、効用関数を修正することによって譲歩するという交渉モデルを考えた。これに基づき、交渉者双方が納得しうる妥協点の探索方法としてファジィ意思決定による交渉シミュレーション手法を提案した。そして、交渉相手の動きと各交渉者の固執の度合いに応じて譲歩の度合いを調整しながら譲歩するという交渉ルールを遺伝操作を用いてチューニングし、最適ルールを導出する方法について検討した。具体的な交渉問題の事例として、協同で自動車を購入する場合に合意を得るための交渉に適用した。この結果、本手法は、多くのルールの中から、組み合わせ爆発を避けて最適なルールを求めることができ、処理効率の高い解探索方法を実現することができ、交渉支援に有用であると考えられた。
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 1997-04-15
著者
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