遺伝的アルゴリズムによるファジィ多目標を持つシステム信頼性最適化

概要

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目標計画法は実社会における現実の意思決定問題に対するもっとも有効な多目的意思決定手法の一つである。しかし、現実の意思決定問題、例えばシステム信頼性の最適設計問題では実数と整数の変数を伴う非線形な混合整数計画モデルとして定式化され、なおかつ目標の設定が難しく、また曖昧な場合が多い。本論文では、最近組合せ問題の有効な解法の一つとして注目され、多目的最適化問題に多く適用されている遺伝的アルゴリズムを改良し、あいまいな目標、すなわちファジィ目標を伴う非線形混合整数目標計画問題として定式化された信頼性最適化問題の解法として適用することを試みる。一般に、ファジィ性を持つ非線形混合整数計画問題は解くことが難しく、特に多目的を伴うファジィ非線形混合整数計画問題を直接的に解くことは困難である。そこで、本研究では、まずファジィ目標計画法を利用してファジィ非線形混合整数計画問題に定式化された信頼性最適化問題を通常の非線形混合整数計画問題に変換し、その非線形混合整数計画問題を遺伝的アルゴリズムを用いて線形化することなく、直接解く手法を提案する。また、ここで提案する遺伝的アルゴリズムは求解効率を上げるために最急降下法を導入している。さらに、数値実験により提案する手法の有効性を確認する。
日本知能情報ファジィ学会の論文
1998-04-15

遺伝的アルゴリズムによるファジィ多目標を持つシステム信頼性最適化

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