区間データを伴うFDS不完全なシステム信頼性最適化問題の改良遺伝的アルゴリズムによる一解法

概要

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製品の品質保証の面から, 従来, 信頼度を確定値として取り扱ってきたが, 品質の精度と同様に, これを信頼区間として評価することは, 現実的なシステム信頼性の最適設計において要求されることである. 本論文では, 非線形な区間制約条件のもとで非線形な区間信頼度を最大にするFDS不完全なシステム信頼性最適化問題を取り扱う. 特に, ここでの問題では, 非線形な区間制約条件は区間データの乗除算を含む複雑な形式が与えられる・更に, 同問題を区間係数を伴わない単一目的の非線形整数計画問題に変換して, これを改良GAにより解くことで, 容易に最良解を求める手法を提案する・ここでの提案する改良GAは, 算術交叉によりすべての探索を実行可能領域内で行い, 突然変異は選択された要素を決定変数の範囲内で, 評価関数値の最も良い整数値と入れ換える, いわゆる近傍探索を行うことにより, 解への収束を向上できるものである. また, 数値実験により, 意思決定者による制約量の選好が信頼区間に及ぼす影響を検討し, その有効性を明らかにする.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-25