立体都市データを用いた空間シミュレーション方式とその火災延焼予測への適用
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概要
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地理情報システムを用いて都市災害を予測することを目的に, 空間シミュレーション方式について検討し, 火災延焼予測に適用した。火災延焼予測では, 都市の空間構造や大気状態等の環境条件に依存する火災の複雑なふるまいを記述する必要がある。このため, 立体都市データを利用する予測方式を開発した。この方式では, (1) 複雑な火災のふるまいを記述するため, 火災延焼を, 相互作用によって生成・変化・消滅する火災要素の集合として記述する。そのため立体空間を立体セルに分割し, 各立体セルごとに火災要素を定義して状態変化計算を繰返し実行し, 時々刻々の火災延焼を記述した。この際, (2) 火災のふるまいは確定的な物理法則として記述が困難なため, 実火災実験結果も総合的に利用した確率状態変化ルールで記述した。過去の実火災記録とシミュレーション結果との比較検討も合わせて行った結果, 立体都市データを用いた火災延焼予測は延焼速度の記述において良好な結果を得, 本方式の有効性が確認できた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-11-21
著者
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