日本語を歌・唄・謡う : 共通の歌詞をうたい分けた音声試料の紹介
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概要
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本稿は、共通の歌詞(共通詩)を、邦楽と洋楽の演者たちが自由に"歌・唄・謡い分け"を行った、日本語の歌唱に関する音声試料の紹介である。日本語を洋楽的唱法で歌唱する場合、日本語のニュアンスや自然さが失われ、その結果として、"何を言っているのか解らない"ことがしばしば起こる。その克服には先ず、古来、日本語の扱いに工夫をこらして発展してきた伝統芸能(邦楽)との歌唱表現法の比較が不可欠であると考えられるが、そのための音声試料が存在していない。そこで本研究では、両者の比較が容易なように、歌詞を共通にして、多数の人間国宝を含む邦楽と洋楽の最高クラスの演者たちに、それぞれのジャンルでの典型的な歌唱表現法で、この共通詩を自由に"うたい分け"てもらい、それらを収録した。本稿では、得られた音声試料について、実例も示しながら紹介する。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2001-02-22
著者
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