文脈利用構文解析による意味情報の抽出とその応用
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概要
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人間が技術文献などを読んで理解するプロセスは文章や句に含まれている意味情報を抽出するプロセスと言える.しかし,計算機などを用いて,構文解析だけで情報抽出を行なうと,その結果は漠然としていて明確で具体的な意味が分からない場合が多い.本報では,対象とする文章や句のまわりの文脈情報を利用することによって曖昧性を除くことを試みた.対象として分節索引と文献標題を選び,分野を限定したり分野特有の語を利用することにより,抽出結果に具体的な意味を与えることが可能なことを示した.抽出結果をファセット表にして表示することにより人間の理解を支援することが出来る.また,抽出語の意味カテゴリを利用することで構文構造のない非分節索引の情報抽出に利用できる.さらに,抽出結果の収集により知識獲得にも使える.用語集からの用語間の階層関係の自動抽出についても述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-11-09
著者
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