マルチグリッド前処理付Bi-CGSTAB法
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概要
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差分法や有限要素法によって移流拡散方程式を離散化すると係数行列が非対称で疎である連立一次方程式ができる. この解法として修正不完全LU分解前処理付Bi-CGSTAB法が広く用いられているが, 問題サイズが大きくなるに従って収束が退くなる. 本研究ではマルチグリッド前処理を前処理付Bi-CGSTAB(MGBi-CGSTAB)法に適用した. 非一様メッシュを用いた有限要素法で離散化した非矩形領域の問題に対してMGBi-CGSTAB法を適用した. MGBi-CGSTAB法の収束は問題サイズによらないことがわかった. また長波長成分に見合ったcoarseningを用いることにより収束が速まることがわかった. さらに, 多くの反復を必要とする問題に対してW-cycleが有効であることがわかった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-04
著者
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