多次元データベース入門 : オンライン分析処理を中心として

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概要

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企業の情報システムの構築の中で、トランザクション処理に関する分野(OLTP:オンライントランザクション処理)はいろいろな角度から研究され、実現されてきた。一方、情報の活用手段を見てみると、伝統的なメインフレームのシステムを用いたシステムからクライアント・サーバの形をとったシステムに移行し、近年のEUC環境の急激な進化に伴い情報活用担当者もコンピュータの専門家から非専門家に移行してきている。このような環境の中で、情報の有効活用を目的とする情報システム(OLAP:オンライン分析処理)の構築が求められている。このOLAP分野のツールとして、多次元データベースと呼ばれる既存の関係データベースとは全く異なった構造をもつデータベースが利用され注目されている。本稿ではこの多次元データベースについて、関係データベースと比較しながら機能、モデル、データ構造について、多次元データベースシステムEssbase(エスベース)を例に述べる。
社団法人情報処理学会の論文
1996-10-24

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