計算論的物語論の提唱
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概要
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文学研究において、ロシアフォルマリズムからナラトロジーに連なる系譜は、文学の普遍的な形式や構造を明示的なモデルとして表現することをめざし、これまで蓄積・継承可能な諸々の成果を上げて来た。一方人工知能や認知科学は、物語の理解や生成過程における心的表象に関する仮説をプログラム化し、それらのダイナミクスを実験的に考察可能な新たな道を切り開いて来た。本稿では、両者を発展的に統合する枠組みとして計算論的物語論を提唱し、多様な物語現象の統一的な把握方法、構造表現の生成/変換に基づく物語生成過程、物語生成に関与する知識の種類とエージェントの分類等について議論する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-01-22
著者
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