外国人のための漢字学習項目およびテスト項目の分類
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概要
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日本語を学習している外国人にとって, 漢字を習得するために学習するべき項目は, 漢字の読みと書き (字形) だけではない。特に, 非漢字圏からの外国人学習者にとって漢字は, 1)字形, 2)読み, 3)意味, 4)用法 (語中での用法と文中での用法) という4つの情報を担う非常に情報量の多い文字であり, それらの情報を互いに関連づけて覚えることが不可欠である。しかし, 従来の漢字教育においては, 漢字学習は学習者の自学自習に任されることが多く, 専ら漢字の読み書きに時間を費やして効率が上がらないことが多かった。また, 漢字のテストも, 主に漢字の読み書きを評価する形で考案されてきた。本稿では, 外国人の初級者向けに開発された漢字教材とテストにおける学習項目・評価項目を上記4情報の関連づけという観点から調査し,分類・整理を試みた。
- 1997-08-29
著者
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