電子メールシステムとVINESディレクトリサーバとの連携方式
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概要
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企業内での電子メールの導入・普及に伴い, 異種電子メール間の相互接続が課題となっている。特に, 異種電子メール間の宛先アドレス検索が今後重要と考える。筆者等は, ディレクトリサーバに米国Banyan社のVINESを採用し, 当社GroupMailとVINESサーバを連携させ, ロータス社cc:Mailの宛先アドレス検索の実現を試みた。その実現のために, VINESのAPIを使用し, (a) 組織階層検索を実現するための多階層検索機能と組織階層生成機能, (b) VINESデータベースの保守時間を短縮するための一括型と会話型のユーザ登録・更新機能を試作した。さらに, (c) VINESを3サーバ構成とし負荷の分散を図った。約4万人の宛先アドレス情報をVINESサーバに登録し, 当中央研究所で実運用した結果, (a) 3秒以下の宛先アドレス検索時間は, 約8割を占めた。(b) VINESデータベースの保守時間は, 約1/10になった。(c) GroupMailの送信メール数は, 宛先アドレス検索回数の利用に伴って増加する結果が得られ, VINESサーバ運用の効果を確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-07-25
著者
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