酢酸共存下でビスムチオールIIによるビスマスの抽出-吸光光度定量
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概要
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ビスムチオールIIによるビスマス(III)の溶媒抽出吸光法を確立した.ビスマス(III)はビスムチオールIIと水に難溶性で,かつ有機溶媒に抽出困難な錯体を生ずるが,酢酸の共存下ではクロロホルムに抽出容易な三元錯体を生成する.この錯体の組成はビスマス:ビスムチオールII:酢酸(1:3:2)であった.クロロホルムに抽出された錯体は淡黄色を呈し,335nmに極大吸収を示す.最適抽出pH範囲は3.5〜5.0で,99%以上の抽出率を示した.検量線はO〜370μg Bi/10mlクロロホルムの範囲でベールの法則に従う.モル吸光係数は4.5×10^4l mol^<-1>(335nm)であった.銀(I),金(III),水銀(II),鉄(III)などの妨害イオンはアスコルビン酸によりマスキングされるが,銅(II)は微量でも妨害した.
- 1981-12-05
著者
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