2,2'-ジヒドロキシアゾベンゼンによるアルミニウムの抽出けい光及び吸光定量
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概要
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アルミニウム(III)は,2,2'-ジヒドロキシアゾベンゼン(DHAB)とpH6.2〜6.4の範囲で1:1の錯体を生成し,リン酸トリブチル(TBP)に抽出され強いけい光(けい光量子収率0.50)を示す.抽出された錯体の補正された励起及びけい光極大波長は485nm及び583nmである.本法におけるアルミニウムの定量範囲は(0.005〜5)μg/10ml TBPであり,抽出率は97%,アルミニウム0.005μgに対する変動係数は10%である.妨害元素はチオグリコール酸,シアン化カリウムでマスキングされ,チタンはpH5.5で2-メチルオキシンによりあらかじめ抽出除去された.又pH8.8〜10.6の範囲では1:2の赤色錯体を生成し,メチルイソブチルケトン(MIBK)に抽出され522nmに吸収極大を示す.モル吸光係数は3.7×10^4l mol^<-1>cm^<-1>であり,定量範囲は(0.5〜20)μg/10ml MIBKである.けい光法と吸光法を併用することにより(0.0005〜2)ppmと広い濃度範囲にわたって迅速にアルミニウムが定量される.
- 1981-10-05
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