水酸化ジルコニウム共沈法による高濃度食塩含有食品中のカドミウムの定量
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概要
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高濃度食塩を含有する食品(しょうゆ,みそ)を対象とし,有害性重金属であるカドミウムの定量に関して,水酸化ジルコニウムを捕集剤とする共沈法によりカドミウムを分離・濃縮しAASで分析する方法を検討した.操作の概要は,試験溶液を塩酸酸性としジルコニウム溶液を加え,4M水酸化ナトリウムによりpH10.0とし生成した沈殿を遠心分離により分離し,熱2M塩酸に溶解後定容とし,AASで分析するものである.5回の測定で相対標準偏差は1.14%と精度良く定量された.又種々の共存イオンによる妨害も認められなかった.しょうゆ及びみそについて添加回収実験を行ったところ定量的に回収された.更に本共沈法によるしょうゆ及びみその分析値は溶媒抽出法を用いた文献値と良く一致した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-09-05
著者
-
柴田 信之
東北薬科大学衛生化学
-
鈴木 茂生
東北薬科大学
-
鈴木 茂生
仙台真菌研究所
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柴田 信之
仙台真菌研究所
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柴田 信之
東北薬科大学
-
伊藤 美智子
Tohoku College of Pharmacy
-
佐藤 美香
Tohoku College of Pharmacy
-
伊藤 美智子
三光純薬(株)仙台営業所
-
佐藤 美香
東北薬科大学第二衛生化学教室
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