窒素をキャリヤーガスとしたガスクロマトグラフィー/質量分析法
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概要
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窒素をキャリヤーガスとしたガスクロマトグラフィー/質量分析法について,基礎的な実験と応用分析を行った結果,微量分析を対象としない場合は実用的に使用できることが分かった.窒素をGC/MSのキャリヤーガスとして使用するに当たり,溶融シリカキャピラリーカラムがガスクロマトグラフと質量分析計を直結し,差動排気方式の真空系をもった装置で,電子加速電圧200eVの条件で測定した.この場合,キャリヤーガスの流量を減少させていくに従って感度が上昇し,全イオン量の感度がヘリウムの1/3〜1/4まで近付くがGC条件が不適になり保持時間が長くなったり,分離やピーク形状が悪くなるので,GC条件を考慮に入れると,感度は実用的には大体ヘリウムの1/7〜1/10の全イオン量である.従って,1ピーク当たり絶対量100〜300ng程度であれば,マススペクトルもマスクロマトグラムもヘリウムとほとんど相違のない性能が得られる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-04-05
著者
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