改良複製法による黄銅及びアルミニウム合金中の銅と鉄の簡易比色定量
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概要
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マイクロピペットを肉眼比色分析法の複製法の容量器具として用い,操作の簡易化と分析精度の向上について検討した.複製した濃度は試料溶液の濃度と一致しないが,この両者の濃度の間には直線的関係があり,検量線として使用できる.又,この直線は原点を通るので,実試料の分析においては標準添加法を適用すれば試料と同一の発色条件で複製ができ検量線法より正確な分析値が得られる.本法を金属材料の鑑別に応用するため,黄銅中の銅はEDTAによる,アルミニウム合金中の銅はジエチルジチオカルバミン酸による,又これらの試料中の鉄はスルホサリチル酸による発色を用いて定量した.その定量結果と標準値との相対誤差は±5%以内であった.
- 1985-02-05
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