陰イオン交換分離-吸光光度法による環境標準試料中のバナジウム,コバルト,チタンの定量
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概要
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陰イオン交換分離法と吸光光度法を組み合わせて環境標準試料中のバナジウム,コバルト,チタンの定量を行った.試料を420℃に加熱して灰化後,過塩素酸,硝酸,フッ化水素酸で分解する.分解液を0.1Mチオシアン酸アソモニウム-0.1M塩酸に調製し,Amberlite CG 400(SCN-形)のカラムに通して,バナジウムとコバルトを吸着させる.次にバナジウムを12M塩酸により,又コパルトを2M過塩素酸によって溶離する.更に0.1M塩酸-3%過酸化水素を用いる陰イオソ交換法によりバナジウムを,又6M塩酸系陰イオン交換法によりコバルトを精製後,いずれも4-(2-ピリジルアゾ)レソルシノール(PAR)を用いて吸光光度法により定量する.一方チタンは灰化した試料を過塩素酸,硝酸,フッ化水素酸で分解し,IMチオシアン酸アンモニウムーIM塩酸として,Amberlite CG 400(SCN-形)のカラムに通し吸着させる.吸着したチタンを4M塩酸で溶離後,ジアンチピリルメタソを用いる弧光光度法により定量する.以上の方法により国立公害研究所(NIES)が発行している四つの環境標準試料(地底質,リョウブ,クロレラ,ムラサキイガイ)の分析を行い,既往の分析値とのクロスチェックを行った.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-04-05
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