陰イオン交換による天然水中の銅のプレコンセントレイションー吸光光度法による定量
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概要
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天然水中の微量銅の前濃縮定量法を開発した.0.45μmのミリポアフィルターで濾過した海水21に塩酸とアスコルビン酸をそれぞれ0.01M及び0.01Mとなるように加え, 40℃に加熱, Amberlite CG-400(Cl形)のカラムに通す.カラムを0.01M塩酸-0.01Mアスコルビン酸溶液で洗浄後, 吸着している銅を1M硝酸溶液で溶離する.溶離液中の銅を, ジエチルジチオカルバミン酸塩を発色試薬として吸光光度法により定量する.淡水湖池田湖水の分析の場合塩化物イオンが少なく, 塩化物イオン濃度が低い場合には, 銅を定量的に吸着できなかったので, 試料に塩化ナトリウムを0.5Mとなるように加えた.その結果.鹿児島湾鴨池港で採取した海水から0.48μg^<-1>の銅が, 東シナ海枕崎港で採取した海水からは0.45μgl^<-1>の銅が, 淡水湖池田湖水からは0.41μgl^<-1>の銅がそれぞれ検出された.
- 1993-04-05
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