水素化物発生-フェニルフルオロン吸光光度法による鋼中のスズの定量
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概要
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現行JIS法の鋼中スズのヨウ化物抽出分離フェニルフルオロン吸光光度法に代えて水素化スズ分離を利用し,吸光光度法と組み合わせる新しい分析法を提案し,簡単な発生装置を用いて操作の簡略化と精度の向上を図った.水素化スズの吸収液として過マンガン酸カリウム溶液が最適で,水素化ホウ素ナトリウム溶液添加時の塩酸濃度は(0.02〜0.05)Nの範囲が最適であった.実際試料の分析では水素化ホウ素ナトリウムを強アルカリ性にして試薬自体の安定性を高め,試料溶液に滴加しながら最適酸濃度を通過させる分析操作を確立し,数種の標準試料についてスズを定量した結果,高精度で標準値と一致した値を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-07-05
著者
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