大気エアロゾル中の陰・陽イオンのイオンクロマトグラフィーによる定量
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概要
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ポリテトラフルオロエチレン濾紙を装着した連続サンプラーで関東地方上空の大気粒子状物質を捕集し,水溶性成分を抽出し,イオンクロマトグラフィーで分析した,上空には主に塩化物イオン,硝酸イオン,硫酸イオン,アンモニウムイオンが存在し,5分間の短時間サンプリングで分析可能なため,地域的な汚染が明らかになり,光化学スモッグ発生の他のパラメーター,オゾンとの相関が議論できた.硝酸イオン,硫酸イオンは光化学反応によって生成するが,硫酸イオンはオゾンと正の相関があり,アンモニウムイオンも硫酸イオンの対イオンとなるため,オゾンと正の相関があった.イオンバランスの測定により,硫酸イオンが硫酸アンモニウムの形で存在することが明らかとなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-10-05
著者
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福山 力
環境庁国立公害研究所
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村野 健太郎
環境庁国立公害研究所
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水落 元之
環境庁国立公害研究所大気環境部
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鵜野 伊津志
環境庁国立公害研究所大気環境部
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若松 伸司
環境庁国立公害研究所大気環境部
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