イオンクロマトグラフィーによる3-アセトキシメチルセファロスポリン注射液中の酢酸の定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
3-アセトキシメチルセファロスポリン注射液は3位のアルコールに結合したアセチル基の脱離により,酢酸を遊離して低活性体となることから,その安定性を検討する目的で,イオンクロマトグラフィーによる注射液中の酢酸の定量を試みた.分離カラムにAmberlite XAD-4樹脂{(100〜200)メッシュ}カラムを用い,サプレッサーとして陰イオン分析用サプレッサーカラムと銀型陽イオン交換樹脂カラムを用いることにより,注射液を希釈するだけで迅速に酢酸を分析できることが分かった.本法により,セファセトリルナトリウム注射液中の酢酸を定量した結果,4℃で冷暗所に保存した場合,24時間後でも酢酸の遊離はほとんど起こらないが,25℃の室温保存では時間の経過に比例して遊離酢酸量の増加が観察された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-10-05
著者
関連論文
- イオンクロマトグラフィーによる3-アセトキシメチルセファロスポリン注射液中の酢酸の定量
- イオンクロマトグラフィーによる陰イオンの分析 : "FAST RUN COLUMN"の性能について
- イオンクロマトグラフィーによる海水中の陰イオンの定量
- プロピレンカーボネートの吸光光度定量
- SS 2001 付設市民講座
- Separation Sciences 2001
- Separation Sciences 2000
- クロマトグラフィ-の基礎知識:イオンクロマトグラフィ-