14 Mev中性子放射化法によるマグネシウム中の酸素の定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マグネシウム粉末及び鋳塊中の酸素を14Mev中性子放射化法で非破壊的に定量した.酸素から^<16>O(n,p)反応で生成する^<16>Nのγ線を測定する際に,波高分析の下限値を4.5Mevに上げても母材のマグネシウムから生成する放射性核種のうち^<24>Na, ^<26>Naが妨害する. ^<24>Naの妨害を除くために再度測定を行い,二度目の計数値をバックグラウンドとした. ^<26>Naの妨害は冷却時間の延長で除いた.これらの妨害は推定値とよく一致した.マグネシウム粉末中の酸素量は粒度と関連があい粒度100メッシュの試料では不活性ガス中に封入保存してあっても酸素量は約6%にも達していた.鋳塊中の酸素量は約160ppmで,試料採取場所での大きな差は認められなかった.分析は外部標準法を用い,1試料当たり約2.1分で測定できた.定量下限を計数値の統計変動,検量線のこう配の変動及びカプセル中に含有される酸素量を考慮して計算した分析結果の統計変動と同じになるときと仮定すると,そのときの酸素量はこの実験条件では約38*gと計算され,マグネシウムの場合には約20ppmの酸素濃度となった.この定量下限は推定感度計算のときと実験条件のときの14Mev中性子束密度の差を考慮すれば,計算で得た推定感度と良く一致する結果が得られた.
- 1982-04-05
著者
関連論文
- 14 Mev中性子放射化法によるマグネシウム中の酸素の定量
- 14MeV 中性子放射化-高分解能γ線スペクトロメトリーによる高合金鋼中のケイ素の定量
- 205 速中性子放射化分析による還元率の測定について
- 205 高速中性子放射化分析による還元率の測定について(加工・性質, 日本鉄鋼協会第 72 回(秋季)講演大会講演)
- 14MeV中性子放射化法によるモリブデン板上の窒化ケイ素及び炭化ケイ素被膜中の酸素の定量
- 14MeV中性子放射化分析法による微粒鉄粉の全酸素含有量の定量
- 14MeV中性子放射化法によるケイ素,炭化ケイ素,窒化ケイ素中の酸素の定量
- 14MeV中性子放射化分析法によるアルミニウム末中の酸素の定量
- 真空融解法による金属ベリリウム中の酸素定量