フェノール類の高速液体クロマトグラフィー : フェノールの放射線分解過程への応用
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概要
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高速液体クロマトグラフィーによる水中のフェノール及びその放射線分解生成物の溶離条件を検討し,それらの分離同定を行った.分配クロマトグラフィー用充てん剤Permaphase ETHに,ホウ酸水溶液及びn-ヘキサン-エタノール混合溶媒の2種類の溶離液を用いることにより,フェノール及びその分解生成物を分離することができた.分解生成物として既に報告されているカテコール,ヒドlロキノン及びp-ベンゾキノン以外にO,O^1-ビフェノール,1,2,4-トリヒドロキシベンゼン,ジヒドロキシムコンジアルデヒド,マレイン酸及び二酸化炭素が確認された.フェノールの放射線分解は一次反応であり,その一次分解生成物はフェノールが(60〜70)%以上分解された段階で二次分解されはじめる.フェノールの分解速度はpHにより異なり,中性付近で最大となった.又, Cu^<2+>の添加により分解の促進が認められた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-08-05
著者
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