アルカリ性過マンガン酸カリウムによるCODの測定における無機塩類の影響
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概要
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アルカリ性COD測定法のうち,我が国の環境基準に定められているアルカリ性過マンガン酸カリウム法によるCOD測定における無機塩類の影響を,オプアルブミンを用いて無機塩の種類と濃度などを因子として検討した.その結果,アルカリ性COD値には塩素イオンのみならず無機塩類の影響も認められた.人工海水中の無機塩類のうち,塩類単独の場合人工海水中の塩類濃度範囲内では硫酸ナトリウム,塩化ナトリウム,塩化ストロンチウム,塩化マグネシウム,塩化カルシウムの順に過大のCOD値を与えた.又,塩類が共存する場合も塩類の種類によっては過大のCOD値を与えるが,特に塩化ストロンチウム-塩化カリウム-炭酸水素ナトリウム-臭化カリウム-ホウ酸-フッ化ナトリウム共存系の場合,人工海水の場合と同様にCOD値の極大現象を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-07-05
著者
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