ジルコニウム共沈-無炎原子吸光法による海水中のヒ素,クロム及び鉛の定量
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概要
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海水中の微量ヒ素,クロム及び鉛を対象に水酸化ジルコニウム共沈法により塩類から分離濃縮し,無炎原子吸光法で定量した.塩酸酸性とした海水適量にジルコニウム10mgを添加し,アンモニア水でpH9に調整して目的元素を共沈した.沈殿を〓過分離後,2N熱塩酸で溶解し定容にした溶液50μlを無炎原子吸光装置へ注入した.ジルコニウムはヒ素,クロム,鉛などの良好な共沈剤として働き,回収率はいずれも(99〜102)%である.この方法を海水に適用したときの実験結果はヒ素3.19,1.83,7.67ppb,クロム0.20,0.27,0.21ppb,鉛については検出しないもの1検体,その他は0.36,0.51ppbであった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-10-10
著者
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