キレート樹脂-無炎原子吸光法による沿岸水中の重金属分析
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概要
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沿岸水中の銅、鉛、カドミウムを対象とし、Chelex-100キレート樹脂を用いてナトリウム及びカリウムなどと分離した後、無炎原子吸光法で定量した。 塩酸及び蒸留水で精製した H 形 Chelex-100 をpH 6 に保ち、樹脂柱に海水 250ml を通し、銅、鉛、カドミウムを吸着させ、アルカリ金属、アルカリ土類金属などの妨害元素から分離した。溶離剤として 2.O N 硝酸を用いた。 イオン交換樹脂カラム法による回収率は (94〜104)% である。この方法を沿岸水に適用した分析例としての分析結果は、銅 1.39、6.75ppb、鉛 0.32、4.08ppb、カドミウム0・01、0・12ppb であった。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-09-10
著者
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