塩化セチルトリメチルアンモニウムの存在下2-ブロム-4,5-ジヒドロキシアゾベンゼン-4'-スルホン酸ナトリウムによるモリブデン(VI)の吸光光度定量
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概要
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過剰の塩化セチルトリメチルアンモニウム(CTMAC)の存在下で,モリブデン(VI)は2-プロム-4,5-ジヒドロキシアゾベンゼン-4'-スルホン酸ナトリウム(BDAS)と反応して525nmに吸収の極大を持つ水溶性の三元錯体を生成する.錯体中のモリブデン(VI)とBDASの組成比が1:2と推定された.三元錯体を含む溶液はpH1.0〜2.0の間で最大の吸光度を示し,モリプデン(VI)が0〜28μgでベールの法則に従う.525nmにおける見掛けのモル吸光係数は6.1×10^4cm^<-1>mol^<-1>lである.鉄(III),チタン(IV),ジルコニウム(IV)などによる妨害はアスコルビン酸,EDTA,フッ化ナトリウム,及びこれらの混合物によってマスクできる.しかし,タングステン(VI)は微量存在しても妨害する.本法を鉄鋼中のモリブデンの定量に応用し,満足すべき結果を得た.
- 1977-07-05
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