浮遊粉じん捕集用サンプラーの精度保証とフィールドへの適用
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概要
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アンダーセンサンプラーを使用して浮遊粒子状物質を粒径別に捕集し,濃度の測定データを確認するため,始めにアンダーセンサンプラーに付属する流量計の校正を行い,次に複数のサンプラーの浮遊粒子状物質の濃度測定精度について比較実験を行った。8台の流量計について流量校正を行ったところ,+4.2%〜−2.2%の範囲で良好な一致を示した。また,8台のアンダーセンサンプラーを使用して比較実験を行ったところ,浮遊粒子状物質濃度は55.4±2.33μg/m3,変動係数は4.2%であった。都心部を代表する環状8号線(交通量10万台/日)周辺で浮遊粒子状物質の同時測定を行い,道路からの浮遊粒子状物質の挙動を粒径別に検討した。道路端のS-0m地点から100m離れた地点の浮遊粒子状物質濃度の距離減衰は,四季を通して20%程度であり,夏季が33%と最も減衰していた。粗大粒子(2.1〜11.0μm)は,季節による道路端の濃度差はほとんどなく,道路端からの距離減衰もほとんど見られなかった。微小粒子(<2.1μm)は,四季を通して浮遊粒子状物質濃度と同様の傾向がみられた。また,浮遊粒子状物質に占める粗大粒子と微小粒子の割合は,おおむね1:2であった。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-08-05
著者
-
佐々木 淳一
グリーンブルー株式会社
-
長宗 寧
グリーンブルー株式会社
-
高橋 克行
グリーンブルー株式会社
-
皆川 直人
グリーンブルー株式会社
-
高橋 克行
財団法人日本環境衛生センター
-
長宗 寧
グリーンブルー
-
皆川 直人
グリーンブルー(株)
-
佐々木 淳一
グリーンブルー(株)環境調査事業ユニット
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