8-キノリノール錯体-クロロホルム抽出/黒鉛炉原子吸光法による浄水場発生土中のアルミニウムの定量
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概要
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底質中のアルミニウムの分析は鉄等の妨害を受けることから原子吸光法による直接定量は困難であった.そこで溶媒抽出分離後, 黒鉛炉原子吸光法で浄水場発生土中のアルミニウムの定量を検討した.乾燥試料0.1gを硝酸, 過塩素酸及びフッ化水素酸で加熱処理した後, 6M塩酸溶液とし, MIBKを用いて鉄を除去し, 8-キノリノール溶液を加えpH7に調整した.クロロホルムでアルミニウム錯体を抽出分離し, 次いで, 希硝酸で逆抽出し, マトリックス修飾試薬として硝酸ニッケルを加え黒鉛炉原子吸光法で測定した.硝酸ニッケルを加えることにより, 精度よく定量できることが知れた.本法により池底質標準試料中のアルミニウムを測定した結果101(mg Al/g)で相対標準偏差は1.10%と満足できる結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1997-01-05
著者
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坂井 裕
新潟市水道局水質課
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吉井 道直
新潟市水道局
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坂井 裕
新潟市 水道局
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山垣 浩司
新潟東港地域水道用水供給企業団
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近藤 峰貴
新潟市水道局技術部水質管理課
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吉井 道直
新潟市水道局技術部水質管理課第三係
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山垣 浩司
新潟市水道局技術部参事水質管理課長
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坂井 裕
新潟市水道局
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