塩化トリオクチルメチルアンモニウムを保持したシリカゲルを捕集剤とするクロム(VI)とクロム(III)の分別定量
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概要
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塩化トリオクチルメチルアンモニウム(カプリコ-ト)をシリカゲルに保持した捕集剤を調製した.これを用いて, 河川水中の微量クロム(VI)とクロム(III)をpHの差により捕集して黒鉛炉原子吸光法により定量する方法を検討した.検水のpHを5付近に調節後, 捕集剤を加えるとクロム(VI)は定量的に捕集される.次にこの濾液のpHを9付近に調節後, 捕集剤を加えるとクロム(III)が捕集される.捕集したクロム(VI)は0.3M過塩素酸で, クロム(III)は0.8M過塩素酸を用い70℃で溶離した.本法の濃縮倍率は100倍であった.本法を河川水中の微量クロム(VI)とクロム(III)の定量に適用できることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1995-11-05
著者
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