アンチモンのヨウ化物錯体の高分子量アミン抽出による原子吸光分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
原子吸光法によるアンチモン定量の感度向上の目的で、アンチモンとヨウ化物イオンによりヨウ化アンチモン錯陰イオンを形成し、高分子量アミン-酢酸エチル溶液に抽出し、有機相を原子吸光分析で定量する方法と精度などについて検討した。 水相をヨウ化カリウム濃度 O.25M、塩酸濃度 0.8N に調節し、1vol% 高分子量アミン溶液を用いてアンチモン錯陰イオンを抽出し、空気-アセチレンフレームで 2175.8Å の波長を用いて測定した。 検量線はアンチモン量 100μg まで直線を示す。 アンチモン量 50μg における標準偏差パーセントは 1.13% であった。 共存イオンとして鉄(III)、銅(II)、鉛(II)、カドミウム(II)、亜鉛(II)などは妨害しないが、スズ(II) は 1000μg の存在で 30% の負の誤差を生ずる。 本法をガラス中のアンチモンの定量と銅地金中のアンチモンの定量に応用し好結果を得た。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-08-10
著者
関連論文
- 塩化トリオクチルメチルアンモニウムをシリカゲルに保持した捕集剤を用いるタリウム(3)の濃縮分離/黒鉛炉原子吸光度定量
- キシレノールオレンジとカプリコート保持シリカゲルを用いる水試料中の微量ベリリウムの濃縮/黒鉛炉原子吸光分析
- 4-(2-ピリジルアゾ)レソルシノールとカプリコート保持シリカゲルによる水中の徴量アンチモン(III)の濃縮/黒鉛炉原子吸光分析
- ピロカテコールバイオレット-カブリコート保持シリカゲル補集剤を用いる水試料中のスズの濃縮
- 4-(2-ピリジルアゾ)レソルシノール/カプリコートを保持したシリカゲルを用いる水試料中のカドミウムの濃縮
- 4-(2-ピリジルァゾ)レソルシノール担持活性炭による濃縮/黒鉛炉原子吸光法による水中の微量ニッケルの定量
- 水試料中の銅(II)のピロカテコールバイオレット-カプリコート担持シリカゲルによる濃縮/黒鉛炉原子吸光分析 (特集 水質試験方法'99)
- 4-(2-ピリジルアゾ)レソルシノールとカプリコートを担持したシリカゲルを用いる水中のニッケルとコバルトの濃縮
- 塩化トリオクチルメチルアンモニウムを担持したシリカゲルを用いる水中のバナジウムの濃縮
- 塩化トリオクチルメチルアンモニウムを保持したシリカゲルを捕集剤とする水中のモリブデン(VI)の定量
- 塩化トリオクチルメチルアンモニウムを保持したシリカゲルを捕集剤とするクロム(VI)とクロム(III)の分別定量
- 可溶性メンブランフィルターを用いる水中の微量ニッケルの濃縮分離 : 吸光光度定量
- ジエチルジチオカルバミン酸担持活性炭-酢酸エチル溶解法を用いる銅の原子吸光分析
- カプリコ-ト担持シリカゲルを用いるマンガン(2)の濃縮分離/原子吸光度定量
- カプリコ-ト保持シリカゲルを用いるパラジウム(2)の分離濃縮と原子吸光分析
- ジルコニウム(4)と活性炭との複合体によるりん酸イオンの濃縮
- 鉛のチオ硫酸錯体の塩化トリオクチルメチルアンモニウム溶媒抽出を用いる原子吸光分析
- カプリコ-ト-酢酸エチル溶媒抽出を用いるコバルトの原子吸光分析
- 塩化トリオクチルメチルアンモニウム-酢酸イソプロピル溶媒抽出を用いるニッケルの原子吸光分析
- マンガンのチオシアン錯体の塩化トリオクチルメチルアンモニウム抽出を用いる原子吸光分析
- アンチモンのヨウ化物錯体の高分子量アミン抽出による原子吸光分析
- 高分子量アミン抽出によるめっき排水中のクロム(6)の原子吸光分析法(ノート)
- 高分子量アミン抽出による鉛の原子吸光分析
- 高分子量アミン抽出によるめっき排水中のクロム(VI)の原子吸光分析法
- 高分子量アミン抽出による鉛の原子吸光分析