キシレノールオレンジとカプリコート保持シリカゲルを用いる水試料中の微量ベリリウムの濃縮/黒鉛炉原子吸光分析
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概要
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環境水中の微量Beを定量するには, 濃縮が必要なことからキレート試薬のキシレノールオレンジ(XO)をカプリコート溶液に抽出して, この溶液をシリカゲルに保持した捕集剤を調製した. カラム法でBeの捕集と溶離の条件を検討した. その結果, pH8付近で定量的に捕集され, 0.5M硝酸溶液で溶離できた. 溶離液中のBeをGF-AAS法で定量した. 検量線は0〜0.1μg/5mlの範囲で直線が得られた. Ni(II), Fe(III)及びCd(II)は100倍量では妨害は示さなかった. ほかの金属イオンは1000倍量が共存しても妨害はしなかった. 本法を海水中の微量Beの定量に応用して良好な結果が得られた. 本法は, 簡便, 迅速な操作で精度良く定量できる. また, 本捕集剤は, 濃縮倍率が460倍と高く微量Beの濃縮ができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2001-03-05
著者
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