浸漬電極法を用いたグロー放電質量分析法による微量元素の分析
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概要
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標準試料のない試料に対して正確な定量が可能な溶液試料を用いる方法をグロー放電質量分析法で検討した.固体試料を酸に溶解, 内標準にイットリウムを添加後, 加熱濃縮し, 高純度グラファイト棒にドーブして電極試料とする.更に内標準にイットリウムを用いて元素の標準溶液より検量線を作成する.この検量線を用いて鉄鋼標準試料NBS 462の不純物を定量したところ, 本法によって得られた値は保証値と良い一致を示した.又, 本法の繰り返し精度は4%以内であり十分実用に供されることが確かめられた.検出限界はAsに対して0.5ppmであった.本法はグロー放電質量分析法のマトリックスの影響の検討にも利用できる利点がある.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-01-05
著者
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